2014年収穫ワイン

 

2014年収穫 ミュラー・トゥルガウ栽培報告

 2014年は、全般に平均的で、特にトラブルのない年だったと言えます。最近としてはめずらしく、年間を通じて「暑くも寒くもない」年でした。北国においてはこの事が「めずらしい」と言えます。


 日照時間は無雪期を通じて高く、特に夏から成熟期(7〜9月)に一貫して1割以上高い状態が続きました。なかでも初夏から開花期にかなりの好天(幸運)に恵まれ、5年に一度と言っていいくらい、穏やかに結実が進みました。ぶどうの開花・結実は、どんなに準備をしても最終的には天候に大きく左右されます。今回は花が咲き始めてから9割方咲き終わるまで、ほとんど雨らしい雨が降らないうちに開花が終了しました。


 8月には一時的に雨量が平均を大きく上回りましたが、特に警戒される「軟化後の大雨」でなく、分散された降水量だったためその影響は最小限に留まったと言えます。


 ぜいたくを言えば、恵まれた気候によりぶどうの成熟が早まり、結果的にまだ最低気温が下がりきらない9月中に収穫を終えることになってしまったことが残念です。連日雲海が見られるような、最低気温が一桁の日が何日も続いたあとに収穫を迎える、というのが松原農園の特徴なのですが。


 工場の搾汁能力が小さいため、収穫スタートを早めに設定する必要があるということも、影響したと言えます。今までのように一日で収穫を終えるスタイルですと、10月はじめまで収穫を待てたかもしれません。収穫時期の難しさは、これからのワイン造りで解決しなければならない課題です。


収穫量(ミュラー・トゥルガウ)        8,500kg


収穫時・平均糖度                       18.5(Brix計)


収穫日                   9月25日〜30日



2014年の気候グラフ

























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